ベルトのバックル修理 伊東金属製作所

くるみバックル ベルトのバックル修理>サイドストーリー

革巻きカラビナ開発秘話

数年前、カラビナの革巻きを依頼されました。
その時は、苦労した割にはあまり納得できるものができず、ずっと何か方法は無いものかと考え続けていました。
それから何年か後、ふと、アイデアが閃き形にしてみました。

革巻きという技術は1970年代から盛んになり、最初はほとんど手作業での第一世代の革巻きでした。
手も掛かるし量産もできない、耐久性も悪かったため1980年代に入り、
いまの主流の製造法である第二世代の技術が誕生しました。

これが第二世代製造によるバックルの量産品です。
革巻きカラビナ3

第二世代の革巻き技術は量産が可能で、耐久性も向上しますが、
カラビナのように複雑な形状のものには向いていません。
しかし第一世代の技術ではキーホルダーのような使い方では耐久性が足りません。

第二世代誕生から30年以上、そこで考えたのが第一世代の技術を改良し、耐久性をも向上させた、
いわば第三世代になりうる今回の製造法です。

第三世代技術の特徴は、複雑な形状、耐久性、外観、どれをとっても第一世代、第二世代を凌駕し、
量産品よりも良いものが求められる昨今の需要ともマッチした、時代にあった製造法です。
しかし開発は当然、一度でうまくいく筈もなく改良の積み重ねでした。

革巻きカラビナ4

幾度と無く有識者意見を聞き、なんとか形になって来たものの、
最後の耐久性の確認しなければ自分でも納得できません。

そこで自分で通勤に使う、スクーターのキーホルダーに使用して一年以上、
毎日雨風にさらされ、そんな中での耐久性のテストを経て、やっと世に送り出せるものができました。

革巻きカラビナ5

ただ沢山作れないという欠点もありますので、まだまだ進化させる必要がありますが、
現時点では細々と販売させていただいています。
ご興味がお有りでしたら、是非、お申し付けください。
ひとつずつ、丁寧に作っています。